内容説明
ラグナ州マバト村の住民組織・NGOが連携を取りつつ、地主の圧力に抗し政府に農地改革の実現を迫る過程を通して、伝統の再創造・住民の意識変革などによる「内発的民主主義」の現実的発展の可能性を探る。
目次
序章 フィリピンの農地改革と民主主義
第1章 包括的農地改革をめぐる政府とNGO―対立と協調
第2章 農地改革における三者協力とパキサマ―参加民主主義型NGOの例として
第3章 マバト村における地域と伝統の再創造
第4章 マバト村の農地改革におけるNGO、政府とキー・パースン
第5章 内発的な民主主義の可能性
著者等紹介
堀芳枝[ホリヨシエ]
1968年埼玉県生まれ。1998年上智大学外国語学研究科国際関係論専攻博士後期課程単位取得修了、同年より日本学術振興会特別研究員を経て、2001年より恵泉女学園大学国際社会文科学科専任講師。2005年より同大学助教授。2003年上智大学から博士学位(国際関係論)取得
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