内容説明
“禁断のペット”シーマン覚醒。天才学者が遺した衝撃の日記が発見された!太古より語り継がれた伝説の生物シーマンの実態が、ついに明らかになる―。この日記は1999年の2月15日、三重県松阪市にある増田きもの生家にある古びた蔵から見つかりました。同じ蔵から発見されたきものスケッチには、墨で描かれたシーマンの解剖図も含まれていました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夕顔
5
ゲームで人気のシーマンを発見した博士の手記。日記なので大人の観察日記を読んでいる感じ。生物学満載のものを予想していたが、一人称の小説を読んでるような感じで、シーマンの周りで起きたことって感じだった。それに結末は予想してないもので驚いた。伏線はちょこちょこあったけれども。あとは、ちょこちょこ童貞くさい文章(女性に対する)があってとても気持ち悪かった。2019/06/13
梟をめぐる読書
3
十年以上も昔、ブックオフで筆者にトラウマを植えつけた奇書中の奇書。ジャン=ポール・ガゼー博士と「シーマン」との、心温まる交流録……のはずが、物語はなぜか、シーマンの目玉を刳り貫きながらヒトラーを礼賛するという凄惨なラストへと向かう。今改めて読むとそこに至るまでの展開もしっかり練られていたり、「シーマンは実在する」というスタンスで嘘資料が並べられていたり、結構面白い。これで『ポケモン』の飼育日記とかでなくて良かったよ。2011/11/08
ぽるる
0
ブクオ