厚生省の誕生 - 医療はファシズムをいかに推進したか

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784876997640
  • NDC分類 498.1
  • Cコード C0036

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

4
厚生省は、歴史的には内務省の衛生局と社会局が独立したものだが、その本丸は新設の体力局だとする。つまり、国民を「人的資源」とするための健康政策を推進した厚生省こそが、人間を「人的資源」としか見ない日本ファシズムの枢要機関なのだ、と位置づける。非常に興味深いのだが、ファシズムの定義が「人間を資源として動員する体制」程度のもので――たしかに健康/不健康という分割が人間の命を左右したことを批判する問題意識は理解できるにせよ――、それが果たしてファシズムの定義として有効なのか疑問は残るが。2021/04/19

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