内容説明
本書は、1996年から1998年の3年間にわたって、スウェーデンと日本の研究者が共同して進めてきた文部省科学研究費国際学術共同研究「スウェン・ヘディン将来考古学術資料の総合的研究」での成果を基にしたものである。
目次
第1部 探検史編(西域考古学の誕生と展開―スウェーデンの貢献 スウェン・ヘディンからフォルケ・ベリィマン)
第2部 資料編(楼蘭・ニヤ出土カロシュティー文書の和訳―カロシュティー文書に見る西域南道;魏晋楼蘭簡の形態―封検を中心として;スウェン・ヘディンコレクションにおける偽造サカ文書;スウェーデン国立民族学博物館所蔵未発表紙文書;楼蘭古紙の科学的分析)
第3部 研究編(〓善国の興亡―楼蘭の虚実;西域南道東部地区に関する諸問題―主としてヤルトングース・ダリヤについて;楼蘭・ニヤ出土カロシュティー文書について;漢代エチナ=オアシスにおける開発と防衛線の展開;3世紀から4世紀にかけての書写材料の変遷―楼蘭出土文字資料を中心に)