内容説明
明治維新以降の、欧米先進国に追い付け、追い越せという日本の姿そのものが、自動車産業や技術の分野でも最大のテーマであり、トヨタやニッサンの企業のスタートから現在までをつらぬく課題である。現在は欧米先進国に追い付くのではなく、欧米のメーカーも含めて多くが目標としている、クルマのあるべき姿を求めることがテーマになっているが、その目標に向かって進むエネルギーの質は、依然として従来のものと同じような切羽つまった印象がある。
目次
第1章 トヨタとニッサンの創業前後(~1935年)
第2章 トラックの生産と軍需産業への道(1935~1945年)
第3章 戦後の混乱のなかで(1945~1952年)
第4章 乗用車主流時代の幕開け(1952~1955年)
第5章 豊かさの追求とベストセラーカーの誕生(1956~1960年)
第6章 黄金の60年代の始まり(1960~1962年)
第7章 高性能追求と販売競争の激化の時代(1963~1965年)
第8章 マイカー時代の到来とメーカーの成長(1966~1969年)
第9章 排気問題とオイルショックのなかでの成長(1970年代)
第10章 世界のなかの日本メーカーの活動(1980年代を中心に)
終章 クルマは未来になっていくか