内容説明
戦後最初の社会科日本史教科書を書いた歴史学者であり、戦後日本を代表するリベラリストでもある和歌森太郎。その理論と活動は、今日、深刻な社会状況を呈する歴史教育・教科書問題等の解決の道筋を示す。
目次
第1章 和歌森太郎というリベラリストの思い
第2章 和歌森太郎の歴史教育観「条件史観」
第3章 「神話」教育をめぐる和歌森太郎の歴史教育論
第4章 歴史教育の戦前と戦後
第5章 敗戦と歴史教育の諸潮流
第6章 初発期における和歌森太郎の位置と役割
第7章 中等国史教科書編纂委員会と「まぼろし」の日本史教科書
第8章 和歌森太郎による戦後最初の中学校日本史教科書『日本の成長』
第9章 社会科歴史への期待
著者等紹介
梅野正信[ウメノマサノブ]
1955年、長崎県に生まれる。立命館大学文学部卒業。活水中学・高等学校(長崎市)で社会科教師として7年間勤務。上越教育大学大学院修士課程を修了。現在、鹿児島大学教育学部助教授
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