感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒野の狼
1
インド二大叙事詩のひとつのラーマーヤナはヴァールミーキが書いたとされるサンスクリットの原典から、後世までいろいろな版がでているが、本書はインドでもっとも読まれているであろうTulsidasツルシダースによって1600年前後にかかれたもの。内容はラーマ王子が悪魔ラーヴァナにさらわれた妻のシータの奪回に関するものが8割で、サイドストーリーはあまりないので、ラーマーヤナの全容を知るには十分。訳者はインドの発音に忠実であろうとするためラーマーヤナではなく題名をラーマヤンとし、ラーマをラーム、シバをシウなどと表記。2011/08/30