こぶし文庫 戦後日本思想の原点
戸坂潤の哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875591665
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C1010

内容説明

敗戦六日前に獄死した唯物論者・戸坂潤の戦闘的批判精神の発露。西田・田辺・三木・和辻と対決し大衆文化を論じ「日本イデオロギー」を壊滅的に批判した不朽の思想的記念碑。

目次

1 「京都学派」哲学批判(「無の論理」は論理であるか―西田哲学の方法について;「種の論理」;和辻博士・風土・日本;三木清氏と三木哲学)
2 イデオロギー論(「問題」に関する理論―主に立場概念の批判として必要なる分析に限る;論理の政治的性格―主に問題との関係に限る;科学の歴史的社会的制約―科学階級性の階梯に就いて;科学の大衆性―科学階級性の一つの実質に関する分析)
3 日本イデオロギー論(「文献学」的哲学の批判;ニッポン・イデオロギー―日本精神主義・日本農本主義・日本アジア主義;偽装した近代的観念論―「解釈の哲学」を批判するための原理に就いて;ひと吾を公式主義者と呼ぶ)

著者等紹介

吉田傑俊[ヨシダマサトシ]
1940年大阪市に生まれ、1965年京都大学文学部哲学科卒業。現在、法政大学社会学部教授(哲学)で、とくに民主主義論や市民社会論を研究
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