となりの生物多様性―医・食・住からベンチャーまで

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となりの生物多様性―医・食・住からベンチャーまで

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  • サイズ B6判/ページ数 171p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784875024750
  • NDC分類 468
  • Cコード C0045

出版社内容情報

豊かで奥深い生物多様性からの恵み。日常と深く関わるテーマで、生物の面白さや持続的なくらし方を考える、書き下ろし科学エッセイ。医薬創生を支える微生物の力、ヤモリの足やハスの葉の機能から学び活かす技術バイオミメティクス、日本の伝統色にみる多彩な生き物たち……。生物多様性からの恵みは、これほどまでに豊かで奥深い。
日常との関わりが深いテーマを厳選し、生物の面白さや持続的なくらし方を考える。『生物多様性のしくみを解く』の著者による、さらに身近な自然科学エッセイ、書き下ろし!

第1章 多くの医薬品は生物多様性の恩恵
◇大村智博士が解く微生物の力
◇微生物からのご利益は無限

第2章 「食」から見る生物多様性
◇豊かな魚食材があるくらし
◇野菜、果物、穀物の歴史とともにある
◇野菜や果物を支える虫たち

第3章 健康な生活と生物多様性
◇体の健康と微生物の関係
◇自然と人のほどよい距離

第4章 生物に学ぶテクノロジー
◇バイオミメティクスとは?
◇生物から学ぶ無限の可能性

第5章 日本の文化と生物多様性
◇気候、地形がもたらすもの
◇歳時記にみる生物
◇季語の多くをしめる生物
◇日本の伝統色と生物

第6章 生物多様性から未来を望む
◇もはや坂の上に「雲」はない
◇トレードオフ解消のための政策を
◇革新的な技術開発があり得る
◇価値観の転換
◇教育について思うこと

宮下 直[ミヤシタタダシ]
1961年長野県飯田市生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科政権システム学専攻教授。日本蜘蛛学会会長。日本各地の生態系や生息地のネットワークを科学的に検証しつつ、その成果を生物好きの一般読者にも解りやすく伝えている。

内容説明

微生物の力、花粉症対策、バナナの危機、ハスの葉やクモ糸からの技術、色の名前、森と認証マーク、市井のナチュラリスト…私たちは多様な生き物と共にくらしている。心を満たす持続可能な価値観の提案を、多様な生き物のエピソードをまじえて綴る。

目次

第1章 多くの医薬品は生物多様性の恩恵
第2章 「食」から見る生物多様性
第3章 健康な生活と生物多様性
第4章 生物に学ぶテクノロジー
第5章 日本の文化と生物多様性
第6章 生物多様性から未来を望む

著者等紹介

宮下直[ミヤシタタダシ]
1961年長野県生まれ。85年に東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻教授(農学博士)。日本蜘蛛学会の会長(2012年から)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kan

24
とても面白かった。生物多様性がもたらす恩恵から健康や日本文化との関係、自然から学び科学に応用するバイオミメティクス、さらには人口減少社会における価値観の転換や自然環境との共生に至るまで、多様な切り口と内容の深さで、生物多様性についての解像度が格段に高まった。中でも希少生物ミヤマシジミの保全とソバの花の関係、腸内細菌の種類と健康維持、土いじりや庭の花の種類とアトピー率の関係は面白い。人間も自然に生かされているもの達の一部で、自然と調和する暮らし方と考え方が中心にあるのが成熟した社会だと改めて感じた。2023/11/11

sonettch

4
バイオミメティクス(生物のもつさまざまな能力を模倣して、人間に役立つ物づくりに生かすこと)が面白い。日本のSpiber社がクモ糸(地球上で最も衝撃に強い素材)の量産に成功したとのこと。再生可能な植物由来の「糖」を餌にして、微生物の発酵作用で糸のタンパク質を造っており、枯渇資源である石油を使わないので、二酸化炭素を新たに排出することもなく、カーボンニュートラルであるとのこと。2016/09/18

yahiro

3
★★★☆☆ エッセイとしては面白く読めたが、生物多様性について考えるにあたっては議題が散発的でよくわからなかった。これを読んで考えたことは、「多様性」とはよく言われる概念であるわりにフワフワした概念であり、何か基準があるものではないのかな、と。2021/07/31

摩天楼

3
宮下先生の本。この本は前作の『生物多様性のしくみを解く』とは異なり、生物多様性そのものについて説明するというよりは、生物多様性が私たちに具体的にどう役立っているのかを紹介している。都市の自然の効果についての話が面白かったのと、バイオミメティクスについては驚くべきことがたくさんあった。最後に書かれていた、制度・技術・教育の三要素が揃うことの重要性は本当にその通りだと何度も頷きたくなった。中でも、教育や啓蒙の大切さは極めて大きいと思う。「経験の消失」も含め、市民の意識レベルでの改革は何よりも不可欠だろう。2017/07/23

家の中のぱっぽ

2
「生物多様性のしくみを解く」から続いて読了。前著よりも一般的というか、その他のレビューにもあるようにエッセイのような内容です。印象に強かったのは、最後の章のアマチュアの研究者の話。自分も前線で活動しているとはいえ言わばアマチュアのようなものなので、色々と考えさせられた。生物多様性を理解するにはもう少し踏み込んだ教科書の方がいいですが、生物多様性からの恩恵を非常に分かりやすく解説しています。2022/07/16

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