ライプニッツ著作集 〈10〉 中国学・地質学・普遍学 山下正男

ライプニッツ著作集 〈10〉 中国学・地質学・普遍学 山下正男

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  • サイズ A5判/ページ数 325p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784875021933
  • NDC分類 134.1
  • Cコード C1310

内容説明

イエスズ会神父から得た「最新中国情報」、易のシステムに自ら創案した2進法を重ね合わせた論考、生涯のテーマ普遍学へのプログラム、近代地質学の嚆矢となった「プロトガイア」などを収録。

目次

中国学(0と1の数字だけを使用する二進法算術の解説、ならびにこの算術の効用と中国古代から伝わる伏義の図の解読に対するこの算術の貢献について;中国自然神学論―中国哲学についてド・レモン氏に宛てた書簡;最新中国情報)
地質学
普遍学(百科全書あるいは普遍学のための予備知識;普遍学の基礎と範例;諸学問を進展させるための格率;確実性の方法と発見術に関する序論;論争を終結させ、わずかの間に大なる進歩をもたらすための;普遍的記号法―その起源と価値;普遍的記号法―その論理的一般原理)

感想・レビュー

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roughfractus02

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易経は東方に渡って陰陽道になり、西方に渡って記号論理学になったという。17世紀シノワズリー流行の中、イエズス会士から中国情報を得た著者は、陰陽二項から世界を構成する東洋の知に二進法による記号的世界の可能性を見出し、その記号論理学はブール代数を通ってコンピュータ科学の基礎になった。一方、数学的な点の観念性に還元不能なモナドの実在による普遍学構想は、地質学領域の探究に向かう。彼の「プロトガイア」ビジョンは、中国哲学の「理」をモナドとみなし、それが「気」の重層的秩序を構成するという普遍学的観点から構想された。2017/02/07

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