内容説明
旭川・近文を舞台に、三次にわたる「給与地」奪還運動、水平社に触発されての「解平社」の結成、経済的自立を求めての熊祭り興業、木彫り熊の創出など、アイヌ民族・文化運動の軌跡を、個性豊かなアイヌ群像をちりばめて描いた初めての近現代史。
目次
序章 先住民・アイヌ民族(北海道の地名はアイヌ語から;あなたはなぜ北海道にいるのか ほか)
1章 近文アイヌ給与地をめぐって(和人の侵略とアイヌ民族;「北海道旧土人保護法」に向けて;第一次近分アイヌ地問題(搾取問題)
第二次近文アイヌ地問題(詐取問題))
2章 自立への道(川上コヌサアイヌとイヨマンテ興行;「解平社」から全道アイヌ青年大会へ;第三次近文アイヌ地問題(アイヌ地返還運動))
3章 新しい民族文化の創造(旭川・近文での木彫り熊の誕生;木彫り熊と近文アイヌ住民)
終章 戦後のアイヌ民芸の展開(砂沢ビッキのこと;戦後、旭川での文化運動の出発 ほか)
著者等紹介
金倉義慧[カナクラギケイ]
1934年、北海道雨竜郡秩父別町に生まれる。大谷大学文学部卒業。北海道立深川西高をはじめ静内、旭川工業、秩父別高校に勤務し、1995年に退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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