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内容説明
戦後50年―日本のマスコミは、何を報道し、何を報道しなかったか―。日本のマスコミの歴史的な“体質”と、それが生みだすさまざまな問題を、気鋭のマスコミ研究者、国際政治学者、経済学者らが、正面から論じた白熱のマスコミ論集。
目次
近代日本100年にみるマスコミの歴史責任
マスコミの政治的鈍感と未来責任の放棄
ジャーナリズムの負うべき「責任」の重さ
憲法を問い直す戦後50年目の“視点”
知の衰弱がもたらす世界像の歪みと保守への回帰
マスコミ検証の「証言」と「視点」
高度経済成長の中で飽食したマスコミの危険な体質
会社本位主義からの脱却とジャーナリズムの復権
ジャーナリズムの主体的再生への道
マスメディア“広告媒体化”の構造
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
2
1995年8月1日発行(初版)。20年も前に購入したのに読めないまま現在に至ってしまった。本書は1994年秋に日本ジャーナリスト会議がおこなった戦後50年検証セミナーでの6人の研究者の問題提起をまとめたもの。どの論考も興味深いものであったが、戦前のマスコミを扱った門奈直樹、憲法を論じた古関彰一、55年体制と日米関係を論じた進藤栄一、戦前戦後のマスコミの連続・非連続を論じた桂敬一等が特に印象に残った。首相との会食を楽しんでいる現在の大手マスコミの姿は見るに耐えないが、今に始まったのではないのがよくわかった。2017/03/01