久留米大学経済叢書
地域文化開発論

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  • サイズ A5判/ページ数 267p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784873787527
  • NDC分類 601.1
  • Cコード C3333

内容説明

本書は、「開発」の動態を、国家中心でもなく、個人中心でもない、個々の人間が住まう地域における自然・社会・歴史的環境とその構成員の相互関係の発展ととらえ、このような関係性の構築と持続を「地域文化開発」という概念に整理した。具体的には、構成員の人間開発が地域の固有文化の発展を支え、また地域の固有文化を意識的に活用することが個々人の開発を促すことを実証しようとする一つの試みである。農学と開発社会学の視点を中心にわが国内外のミクロの地域開発のフィールド研究から得られた知見をもとに、先行研究を踏まえて新しい内発的な開発の方向性を議論した。

目次

第1部 地域文化開発論の視座(地域文化開発論の視座;地域文化開発を支える思想)
第2部 地域文化開発論の実際(地域の固有価値を生かす開発;地域文化開発における行政・住民の協働とせめぎあい;NGO・NPOと地域文化開発;地域文化開発と観光・環境)
第3部 地域文化開発論の行方(地域文化開発と開発教育・福祉世界の創造)

著者等紹介

西川芳昭[ニシカワヨシアキ]
1960年奈良県生まれ。1984年京都大学農学部農林生物学科卒業。1988年連合王国バーミンガム大学大学院理学研究科植物遺伝資源コース修了。1990年連合王国バーミンガム大学大学院公共政策研究科開発行政専攻修了。国際協力事業団、農林水産省、長崎ウエスレヤン短期大学を経て、1999年久留米大学経済学部助教授、現在に至る。担当科目は地域文化開発論、国際地域開発論、グリーンツーリズム・エコツーリズム論ほか。所属学会:日本国際地域開発学会(評議員)、日本島嶼学会、日本環境教育学会、日本熱帯農業学会ほか
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