内容説明
なぜ科学者の道を選んだのか。研究・実験のくり返しの中で、独創的な発想と方法の選択が世界をリードする結果を生みだしている、知の冒険家たちの格闘を描くルポルタージュ。
目次
「マリーン・エクスプレス」―それは自己否定から始まった太田俊昭
北大のドン・キホーテ学者、わが信ずる道を突進する松本高明
海水からウラン回収の夢を追い続ける和製ハーバー坂口孝司
これぞ奇想!四次元世界を次々に生み出す男宮崎興二
世界の悲願、ノックス分解の道を切り拓いた「イワモト触媒」岩本正和
ダメもとで挑戦!「蚕のハイテク産業」に灯をともす男塚田益裕
バクテリアの動きに魅せられて、分子機械を作り出す相沢慎一
徹底的に考え抜いて新しい道を拓いた“五時から男”中谷功
雪国育ちの粘り強さが生んだ「熱電発電」一筋三十年松原覚衛
究極の超微細加工技術「EEM」を考案森勇蔵
泥臭い実験が実を結んだ「木からプラスチックを生む」研究白石信夫
時代の流れを先読みして取り組んだ「人工光合成」研究指宿堯嗣
「インスタントで、うまい」時代を演出する男林力丸
目指すは脳、「学びながら賢くなるコンピュータ」開発浅川和雄
留学体験がバネ、「水を燃料にする」研究に取り組む金子正夫