目次
序章 教育法を学ぶ意義
第1章 教育法の構造と体系
第2章 戦後日本の教育法の生成と法理念
第3章 教育の展開過程と教育法現象
第4章 現代教育法の問題状況
第5章 教育権に関する学説と判例
第6章 教育法学の今後の課題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
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教育法学は、憲法26条に保障されている「教育を受ける権利」を中心とする教育基本権を現実に保障するための法律を研究対象とする(19頁)、と規定した上で、憲法理念に沿った教育目的を定めるべきと主張した本である。それは、平和民主主義の担い手を育成するという目的である。教育内容を規定したために永井は教育法学関連では異彩を放つ研究者であり、その是非も問われたようだ。ただ、憲法改正が取り沙汰されている中で、有権者に改正を吟味するだけの政治的素養が育っていないという現実があるため、その主張は正しかったと思う。2022/03/06