内容説明
国学派の中核をなす宣長と、その後継者である大平に焦点を当てた論文と、関連する新資料の紹介。翻刻。全16篇の中の5篇は、今回の新稿である。本書の特色は、寛政前期の宣長の動向を明確にした点と、大平の和歌作品についてのアプローチにある。
目次
宣長の名古屋出講
寛政前期の宣長
宣長の京の歌友―芦庵・藁蹊・季鷹・付景樹
宣長の名古屋歌会
宣長の書簡
大平の後世風和歌
大平の『自撰歌』評
大平の古風和歌
『八十浦の玉』の成立をめぐって
春海大平問答について
『大平翁書簡』瞥見
有馬日記について
宣長添削の大平詠草
大平の書簡
大平の懐紙
藤垣内へ来翰の写