内容説明
“ポスト近代の奴隷制”と化した新自由主義社会―マルクスの“構造”分析とスピノザの“情念”の哲学を理論的に結合し、「意志的隷属」というミステリーを解明する。
目次
なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷”になるのか?―新自由主義社会における欲望と隷属(ポスト近代の“奴隷制”としての新自由主義―資本による「実質的包摂」は、いかに機能しているのか?;なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷”になるのか?―「やりがい搾取」や「自己実現幻想」を超えて)
第1章 “何かをしたい/させたい”という欲望(何かをしたいという欲望;何かをさせたいという欲望―経営者と組み込み ほか)
第2章 人を“喜んで”労働させる方法(内在的な楽しい感情;合意のアポリア ほか)
第3章 “労働による支配”からの脱却をめざして(“合意”と支配;欲望の分割と無力感 ほか)
著者等紹介
ロルドン,フレデリック[ロルドン,フレデリック][Lordon,Fr´ed´eric]
フランスの経済学者。「フランス国立科学研究センター」(CNRS)、および「ヨーロッパ社会学センター」(CSE)の研究ディレクター。1962年生まれ。社会科学高等研究学院(EHESS)で博士号を取得。世界金融危機、欧州債務危機に対して、世界金融の構造分析の専門家としての著作を矢継ぎ早やに世に問い、いま最も先鋭的な経済学者として注目を浴びている。その言動は、いつもマスメディアで大きな話題を集め、「銀行を国有化し、株式市場を閉鎖すべきである」「国際金融資本の手から、自国の金融主権を取り戻せ」「ギリシア危機から脱グローバル化へ」といったラディカルな発言は、近年、アメリカ・ヨーロッパで大きなうねりとなって拡大している「怒れる者たち」(格差社会への抗議運動、緊縮財政への抵抗運動)の間にも、熱狂的な支持者が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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