内容説明
日本を代表する15名の経済学者・哲学者たちが、現代経済学の原点・「ケインズ」に立ち返り、リーマン・ショック以降から続く世界経済危機の本質を解き明かし、その「処方箋」と経済社会の未来を探る。
目次
第1部 討論 世界経済のゆくえ・日本経済のゆくえ―ケインズの経済理論・経済政策論の視点から
第2部 討論 現代資本主義をどうとらえるのか―ケインズの経済思想・社会哲学・哲学の視点から
第3部 ケインズと日本の経済学の歩み―「私のケインズ研究」(学生時代「二人の講義―鬼頭さんと古谷さん」;研究者への歩み;全集発刊を受けて―『一般理論』研究第三期)
第4部 ケインズをとらえる視座(ケインズとマルクス―政治経済学の思想と理論の再発展に向けて;ケインズとシュンペーター―道徳的想像力による21世紀のヴィジョン;ケインズと私―「ケインズ・根岸均衡」;ケインズと新自由主義―「市場と国家のベストミックス」は可能か?;ケインズと「今日性」―彷徨の資本主義に向かって;ケインズと公共哲学―回顧的エッセーとシリアスな課題)
付論 ケインズとは何者か?(生涯;主要著作の紹介;年表)