オルガスムの歴史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861820960
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0022

出版社内容情報

性的快楽のタブーと実態、解放と抑圧の文化史。

内容説明

人類の行動を規定する最大要因の一つは、オルガスムの追求である。オルガスムへの欲動は、男女関係の形成から、芸術作品への昇華、さらには権力をも構築してきた。本書は、日記・回想録・教会の告解記録・ポルノグラフィー・医学文献などの厖大な史料や文献をもとに、16~20世紀の西洋における、性的快楽をめぐる規範やタブーと実態、解放と抑圧を歴史的にたどった、初の“オルガスムの文化史”である。

目次

第1部 オルガスムと西洋の歴史(「肉体」の快楽と呼ばれるものとは?)
第2部 苦痛のなかの快楽―一六~一七世紀(男女のあり方とその身体観;肉体的快楽への権利と厳罰の相克)
第3部 悪徳と美徳の狭間で―一八世紀~一九六〇年(啓蒙思想と性的快楽;ヴィクトリア時代のヴェールの下でブルジョワ文化における性的快楽)
第4部 オルガスム革命―一九六〇年代~現在(性的快楽の解放)
オルガスムと現代社会

著者等紹介

ミュッシャンブレ,ロベール[ミュッシャンブレ,ロベール][Muchembled,Robert]
1944年、リエヴァン(フランス)生まれ。23歳で歴史学の教授資格を取得。1986年よりパリ第13大学(ノール)の歴史学教授、現在、同大学大学院博士課程研究科“生物と社会”科長。アナール学派の流れをくむ歴史学者で、犯罪や刑罰の歴史、魔法、魔術、魔女、悪魔などの非キリスト教的表象の歴史、暴力、礼儀作法、恋愛、快楽などの習俗とその文明化の歴史にかんして多くの著書を発表してきた

山本規雄[ヤマモトノリオ]
1967年、東京都生まれ。出版社勤務などを経て、2002年よりフリーランスで翻訳業、編集業に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

11
16世紀、新約聖書の翻訳のなかに「弱き器」という言葉が現れ、それが女性全体を意味するようになったという。キリスト教の基盤にその思いがあったのか。それとも、当時の空気をキリスト教が吸収したのか。ともあれ、それが女性軽視と女性の性の抑圧に繋がった蓋然性は高い。2019/11/26

kenitirokikuti

6
図書館にて。フランスの歴学者の著作。フーコー『性(セクシャリティ)の歴史』を受けて、『オルガズムと西洋 16世紀から現代にいたる快(プレジャー)の歴史』という表題を持つ。『性の歴史』は1976年刊行、その後の「いま」については、頁数は少ないが本書第4部(1960's以後)が扱ってる▲ラディフェミが評価した陰核オナニーについての節あるが、器具については挿入もののみ。ネットで女のオナニー語りを拾うと、陰核に電マが便利なのだが(反対に言うと、手指や膣挿入型は面倒)、強刺激のため女の射精障害になるかも、と怖れ2022/07/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/113159
  • ご注意事項