ぼくは浅草の不良少年―実録サトウ・ハチロー伝 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861820212
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0095

内容説明

戦後の焼跡に響いた「リンゴの唄」、童謡「ちいさい秋みつけた」、日本最大のベストセラー詩集『おかあさん』…。日本人が最も愛した詩人サトウハチローは、人気作家・佐藤紅緑を父として生まれ、作家・佐藤愛子の腹違いの兄であった。父に捨てられた母への思慕と、父への反抗。転校8回、留置所入り30回以上の浅草一の不良少年は、やがて、エノケン、ロッパ、菊田一夫など浅草芸人たちと交わりながら、日本一の詩人になっていく…。本書は、多くの資料や証言をもとに描いた、唯一の“実録サトウ・ハチロー伝”である。

目次

人生の初めに、お八つと引換えのピアノとろんぽろんがあった
落第三回、転校八回、勘当十七回で新記録を誇る
泥棒詩人フランソワ・ヴィヨンにならなければいけない
貧乏神福士先生の館に居候して、小鳥撃ちに出かける
え~、おせんにのしいか、ペラゴロどもの夢の跡
東京の留置場では、浅草管内の象潟署と月島のがいい
非常に勝手で、放縦のようでいて、ケジメはつけていた
十九でお嫁さん貰ったら、原稿の注文がどっときた
美術学校の偽学生になりすまし、吉原で人生修業に励む
世は不況なり、されど我等がナンセンス・レビュー時代始まる
ずぼらなハッちゃん、玉木座の文芸部長となって
なに、勲章貰ったって、俺は死ぬまで不良少年だよ

著者等紹介

玉川しんめい[タマガワシンメイ]
1930年、富山市生まれ。本名、信明
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