内容説明
現代の日本語は“大衆化”と“隠語化”という逆向きの力がせめぎあっている。氾濫するカタカナ語に、私たちはどう対処すればよいのか。森鴎外から綿矢りさまで、小説の会話文から外来語の姿を追う。国立国語研究所の「外来語言い換え案」一覧も併録。
目次
第1章 グローバリゼーションと外来語(寡占化する外来語市場;先進国の苛立ち ほか)
第2章 外来語と小説―大衆化の過程(明治―啓蒙の時代;大正から昭和へ―大衆の登場 ほか)
第3章 外来語とコミュニケーション(言語記号の恣意性と意味の透明性;記号化の意味 ほか)
第4章 隠語化するコミュニケーション(外来語の排他性と集団性;混乱の果てに ほか)
第5章 外来語の未来(その後の動き;小説の中の外来語再び)
著者等紹介
山田雄一郎[ヤマダユウイチロウ]
1945年広島県生まれ。1973年広島大学大学院修士課程(英語教育)修了。シドニー大学、レディング大学で外国語教育学を学ぶ。専攻は言語政策、英語教育。広島修道大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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