内容説明
アメリカ史上最大の「失政」とされる事件!しかし当時のマスコミは充分に真実を伝え切れていなかった。史料の綿密な検討から明るみに出される、権力と報道との関係。ジャーナリズムの根幹を問う、実証研究の精華。
目次
第1部 研究の基本的手続き(本書の目的、意義、および方法;先行研究レヴュー―日系人強制立ち退き・収容とアメリカのジャーナリズム)
第2部 リベラル派雑誌(『ニュー・リパブリック』―日系人擁護と「国益」とのはざまで;『ネーション』―相対主義リベラルの葛藤)
第3部 日本語新聞(『ユタ日報』―「二つの祖国」の間で揺れた日本語新聞;『日米』―親日ナショナリストの豹変と挫折)
第4部 結論(戦時の制約と「国益」とジャーナリズム)
著者等紹介
水野剛也[ミズノタケヤ]
1970年、東京生まれ。文教大学情報学部専任講師。2000年、アメリカ・ミズーリ州立大学、スクール・オブ・ジャーナリズム博士課程修了。2002年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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