プロブレムQ&A
問い直す差別の歴史―ヨーロッパ・朝鮮賎民の世界

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  • サイズ A5判/ページ数 196p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784846105167
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0336

内容説明

中世ヨーロッパでは、職業による差別があり、看守・森番・皮剥ぎ・家畜去勢人・楽師・遍歴芸人が差別の対象とされ、また、非キリスト教のユダヤ人・ロマ民族などが賎視されていた。また、朝鮮でも、「白丁」と呼ばれる人々が、日本の「部落民」同様に差別を受け、賎視されていた。だが、近代化の過程で、人権意識がめばえると、人間の尊厳と解放を求め、様々な運動もまた展開されてきた。本書は、人権感覚を問いつつ「洋の東西を問わず、歴史のなかの賎民(被差別民)は、どういう存在であったか」を追い求め、差別とは何かを考えた。

目次

1 人権概念と人権感覚(人権という概念はどのようにして生まれたのですか?;人権という概念は二〇世紀にはどのように拡大されてきたのですか?;今の社会にある差別をどのようにみたらよいのですか? ほか)
2 ヨーロッパ賎民の世界(西ヨーロッパの社会では被差別民はいなかったのですか?;被差別民が出現したころのヨーロッパの社会はどんな社会だったのですか?;中世社会ではなぜ、特定の職種の人々が賎視されたのですか? ほか)
3 朝鮮賎民の世界(朝鮮の賎民「白丁」はどんな差別を受けてきたのですか?;古代の朝鮮ではどんな身分がつくられたのですか?;高麗時代の賎民はどのような人々だったのですか? ほか)

著者等紹介

小松克己[コマツカツミ]
1951年・秋田県生まれ。埼玉県・高校教員。歴史教育者として、部落、朝鮮・韓国、沖縄、アイヌ、地域史に問題関心をもちつつ、今日にいたる。現在、高校日本史教科書の編集・執筆にたずさわり、暗記中心型歴史学習から、認識を新たにしていく探求型歴史学習を模索している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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我輩

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理髪師兼外科医、といって昔は外科医の役目とは床屋がやるものだった。「ペルシアの彼方へ」という小説を読んで理髪師兼外科医が差別されていた存在だった…という背景を調べたくて買ったけど。ヨーロッパ中世の職業差別に関してはそんなに詳しくは書いてなかった。ちなみにこの本の半分くらいは朝鮮の差別文化の話。朝鮮の差別文化もかなりのもんやねー、って感じでした。

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