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内容説明
本企画では、明治期から戦後までの近代日本のセクシュアリティなどに関わる言説がどのように構築されてきたのかを展望し、考察できるように、埋もれていた重要な資料の発掘に心がけた。本書第六巻では、『アンソロジー明治期の性言説をめぐって』とし、明治初期より明治末まで雑誌に発表された性言説に関する記事を集成した。
目次
淫欲抑制剤トシテ「サリシリツク」酸ヲ用フル説(無署名・明治一二年一月二五日『東京医事新誌』第四四号)
男子陰具ノ変形(山崎桂策・明治一二年二月一五日『東京医事新誌』第四七号)
男子生殖器ニ関係セル神経諸病ノ論(ビアルド・明治一二年五月三一日『東京医事新誌』第六二号)
手淫ニ耽リタル一少年ノ奇説(メース・明治一二年一二月二七日『東京医事新誌』第九二号)
処女膜ノ解剖説(無署名・明治一三年五月一五日『東京医事新誌』第一一二号)
交媾力衰弱(腎虚)交媾力虚脱及ビ陰萎症ノ説(無署名・明治一三年一二月一八日『東京医事新誌』第一四三号)
東京医事新誌ヲ読ム(相川喜市・明治一八年九月五日『東京医事新誌』第三八八号)
東京医事新誌第三百八十八号ヲ読ムテ感アリ(滝口高司・明治一八年一〇月二四日『東京医事新誌』第三九五号)〔ほか〕