内容説明
フランスはどこへゆくのか…。皮相な時局論を超えた、長期的変動のゆくえを追う。フランス政治史学の大家・初の邦訳。14年に及んだミッテラン政権を経て、政治の争点はかつては考えられなかった位相を見せている。左翼・右翼に差異はあるのか、政党の勢力分布はどうなったのか、政治は世論から遊離しているのではないか、手探りの政治体制はどこへゆくのか…これらすべての変化のうちにある。本書は、今日フランスの抱える諸問題を、長期的経過の中からとらえ直し、歴史の変動として分析する。
目次
第1章 右翼と左翼はどうなったか
第2章 変貌した政治の舞台
第3章 政治は危機にあるか
第4章 私たちはいかなる体制の下にあるか
第5章 政治の新たな対象
結び フランスは今なおフランスか