内容説明
原書第3版の下巻では、電磁放射系、多極放射、放射の散乱と回折に始まり、特殊相対性理論、相対論的荷電粒子と電磁場、媒質との相互作用に関して、最近の話題を含めて増補がなされている。さらに、荷電粒子からの種々の電磁放射、エネルギー損失、放射の反作用などの重要事項が詳細に取り扱れているほか、新しくシンクロトロン放射光源の物理に関する1節が追加されている。随所にわたる改訂と増補は、定評のあった第2版にも増して、基礎と応用の両面で標準的教科書としての本書の価値をより一層高めていると言えるだろう。
目次
第9章 放射系と多極場と多極放射
第10章 散乱と回折
第11章 特殊相対性理論
第12章 相対論的粒子の動力学と電磁場
第13章 荷電粒子の衝突、エネルギー損失、散乱
Cherenkov放射と遷移放射
第14章 運動している電荷による放射
第15章 制動放射、仮想量子の方法、放射β過程
第16章 放射減衰と荷電粒子の古典論的模型
著者等紹介
西田稔[ニシダミノル]
1952年京都大学理学部物理学科卒。1961年京都大学理学部助教授。理学博士。1961~62年カリフォルニア工科大学、パロマ・ウイルソン山天文台上級研究員(シニア・リサーチフェロー)。1964~66年ブランダイス大学客員準教授、NASAコンサルタント。1971~86年京都大学大型計算機センター研究開発部システム運用室長兼併任。1991年京都大学理学部定年退職。現在、自由業
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