内容説明
本書では、作物の水分状態とはどのようなものであるかをテーマに、水の物理化学的な性質を基にして定義されている水ポテンシャルの概念を基礎から説明し、植物にとっての水ポテンシャルの概念の大切さについて理解を深めていく。また、水ポテンシャルの概念のみでなく、水ポテンシャルの計測法について原理を含めて計測事例を示しながら解説している。
目次
第1章 農業生産と水分生理
第2章 水ポテンシャルの概念と計測法
第3章 植物細胞内での水と浸透圧
第4章 水ストレスと細胞伸長阻害
第5章 細胞壁の構造と細胞壁伸展
第6章 蒸散の制御と光合成の順化機構
第7章 土壌の水分調節と果実における糖集積
著者等紹介
野並浩[ノナミヒロシ]
1955年1月18日(高知県中村市)生。1978年九州大学農学部農学科卒業。1980年九州大学大学院農学研究科修士課程修了。1986年米国イリノイ大学大学院博士課程修了(植物科学専攻)。1986年西ドイツバイロイト大学研究助手。1987年米国テキサスA&M大学研究助手。1987年米国デラウェアー大学研究助手。1988年愛媛大学農学部助教授。1996年愛媛大学農学部教授、1997年愛媛大学大学院連合農学研究科(博士課程)担当、現在に至る。植物水分生理、植物細胞計測、質量分析を中心とした研究に従事し、環境植物生理学担当
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