内容説明
猛暑の中での老人たちの孤独死、郊外地区での暴動、学生運動の激発…。フランス社会の実情は意外にわかりにくい―フランス社会の構造を大胆に解明。フランスはもちろん、現代民主主義体制の隘路を理解する上でも必読の書。
目次
第1部 利害の衝突あるいはそれを回避する技術(例外にすぎない兼職禁止措置;公選職の兼任―独り占めへの誘惑)
第2部 公務職と私的利益(天下り―フランス行政の歴史的妥協)
第3部 調整から腐敗への道(総論賛成、各論反対;腐敗―はたして定義の問題か)
第4部 法規則の腐敗、倫理の腐敗(現在進行中の腐敗;腐敗した交換行為―フランス的特殊性)
結論
著者等紹介
岡村茂[オカムラシゲル]
1943年生まれ。1973年関西大学大学院法学研究科博士課程単位修了、専攻:現代フランス政治、社会情報論。1982‐84年フランス政府給費留学生(パリ政治学院博士課程)。1990年静岡英和女学院短期大学国際教養学科にて専任講師、教授。1996年愛媛大学教育学部教授に就任、地域創成研究センター教授を兼任(2004年)。2006年愛媛大学学長特別補佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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