出版社内容情報
本ガイドラインは、自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている「ひきこもり」の状態にある人に対して、「治療」というよりも「地域においてまずできることは何か」という観点で書かれた具体的な対応指針です。まず「ひきこもり」の概念について述べ、「ひきこもり」についての基本的な理解を説明しています。次に「社会的ひきこもり」という状態を中心に、「ひきこもり」事例の相談を受ける、援助者の基本的な態度を示しました。そして後半は、具体的な援助方法についてさまざまな角度から解説しています。「ひきこもり」と向き合う精神保健の担当の方や学校の養護教諭の先生、困難を抱えるご家族にぜひ読んでいただきたい一冊です。
目次
第1章 ひきこもりについて(ひきこもりの概念;関与の初期段階における見立てについて;援助を進めるときの原則)
第2章 具体的な援助技法(面接のポイント;さまざまな援助技法を活用する;さまざまな支援プログラムの可能性;緊急時の対応;援助者のメンタルヘルス)
著者等紹介
伊藤順一郎[イトウジュンイチロウ]
国立精神・神経センター精神保健研究所
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