MF文庫
怪談実話系〈3〉書き下ろし怪談文芸競作集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 233p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840131995
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

実力派執筆陣10名が拓く、怪談実話の更なる進化形。同時遭遇した怪異を4作家が競作する史上初の試みやあの稲川怪談に京極夏彦が挑む注目のコラボ企画など、新たな趣向を満載。未知なる恐怖と戦慄が待ちうける“実話系”の新たな扉の向こうを覗くのは、あなた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

140
「幽」創刊5周年記念の怪談イベントの旅先で参加のプロ作家4人が当事者となって怪異に遭う冒頭の共作4編は出来過ぎとは思いますが、でも玄人の方々は幽霊を引き寄せるのでしょうね。4つの中では伊藤三巳華さんのギャグも入った心霊漫画が一番好きですね。『御利益』水沫流人:験担ぎに石碑に傷をつけた先輩が競馬で大負けの末に失踪する話。『夢幻魍魎』安曇潤平:登山に来た男が賽の河原に積み上げられたケルンをうっかり崩してしまう。やがて急に湧き出た濃い霧の中から頭のない登山者が現れ「その首、俺にくれよ」と叫びながら迫って来る。 2020/06/28

あたびー

31
冒頭から4名の女性作家が同時に体験した怪異をそれぞれ書いているが、もちろん恐ろしいのだけど、ちょっとクドかった。巻末勝山海百合氏が「一方その頃岡部えつは、美容のため睡眠をとっていた」とまとめたのが何しろ秀悦だった!志麻子さんは今回も生きてる人間怖い系の「あの女」の話。京極さんは文芸調。安曇さんは不可解な山の話。因果応報的なのもいくつがありましたが、好みでないので割愛。2022/03/24

MURAMASA

30
なかなか豪華な執筆陣が集結してるこのシリーズも3作目、しばらく積んでたんで4作目が出版されちゃってるようなタイミングですがようやく読みました。今回は新機軸ってことで、同じ体験について4人の書き手がそれぞれに書いていて、怖さはないですがこういう試みも面白いな、と思いました。でも本シリーズはあくまで実話「系」、私は実話怪談の、「なぜ」っていう辺りを重視せず、出来事だけをぽんと提示されたときのぞぞっとくる感じが好きなので、その意味ではちょっと物足りないというか。『新耳袋』系統の怪談が、読みたいですねぇ。2010/06/23

HANA

9
前二冊に比べて失速の観がある。目玉は同じ体験について四人が別々の視線で語っているものであるが、その事件が全然怖くない上、体験が主観的なものなので読んでいる身としては何が何やらよくわからない。他の作品も創作が中心なので、実話怪談とはどこかベクトルがずれているように思う。それでも岩井志麻子だけは何時もどおりのイヤさ満開であった。この人こういうの書かせたら本当上手いな。怪談とは別の意味で怖いのが村松進吉であった。2010/07/12

あかつき号

7
「可視 不可視」の加藤くんに同情。2017/08/20

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