著者等紹介
山田英春[ヤマダヒデハル]
1962年、東京都生まれ。本の装丁をするブック・デザイナー。本業のかたわら、ストーンヘンジ、マヤ文明の遺跡など、世界各地の古代遺跡の写真を撮りあるき、ウェブ・サイトで、自身の遺跡写真と石のコレクションの紹介をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
68
図書館本。 ドラゴンの卵(じつはアンモナイトの死骸の産物)とサンダーエッグ(火山噴火の産物、メノウが有名)の話。サンダーエッグの昔話はまんま噴火ですね。そういえば地元にも山の鬼たちが石投げ合戦の喧嘩をする昔話があるみたいです。もっともウチの県に活火山はないわけですが。2024/12/26
Gummo
48
先日の『宮崎美子のすずらん本屋堂』で、宮田珠己さんが『不思議で美しい石の図鑑』という本を紹介されていて、石って面白いなと思っていたところに出会った本。なんと『不思議で~』と同じ著者が子供向けに書いた本だった。「ドラゴンの卵」に「雷の卵」。変哲もない丸い石の中に広がるめくるめくアーティスティックな世界。これはロックハウンド(石追い)になって世界中を巡る人の気持ちが分からないでもない。『不思議で~』も読んでみたい。2014/06/20
智湖@ベルばら同盟副会長
40
人間が地球に現れたのは400万年から500万年前のこと。「ドラゴンの卵」はそれよりもずっと昔、数千万年から一億年以上前のもの。海の底で死んだ貝や、アンモナイトのまわりに特別な成分がくっついて年月をかけて丸い玉になったもの。やがて隙間に石灰の成分がしみこみ、方解石という結晶となって固い石の玉になった。まさに「恐竜の卵」のよう。重晶石の結晶のある物が綺麗。私がより魅力を感じたのは「雷の卵」。溶岩の中のガスの泡が閉じ込められてその中にメノウ、ジャスパー、オパールができたもの。神秘的な輝きが本当に美しかった。 2023/09/04
Kawai Hideki
39
まるで恐竜やドラゴンの卵のような、2種類の「石の卵」の科学的解説絵本。一つは海で生まれる「ドラゴンエッグ」、もう一つは山で生まれる「サンダーエッグ」。ドラゴンエッグは、海底の泥が集まって球状に成長した後、何かの拍子に細かいひび割れが入って、やがて、そのひび割れに石灰成分が入ってきて結晶化したもの。サンダーエッグは、ドロドロの溶岩が泡状にガスを含んだまま固まり、中にメノウやオパールなどが結晶化したもの。いずれも、地味な外観とは裏腹に、断絶面には稲光のような綺麗な模様や、鍾乳洞のような美しい結晶が見える。2021/12/25
たまきら
30
むか~しコロラドのどこかで、娘におねだりされてドラゴンエッグを買いました。小さなもの5個で3ドルぐらいだったかな、1個はその場で割り、後はおみやげにしたっけ。石川県ってもしかして石と川!?サンダーエッグ!?ワクワクしっぱなし。今すぐ石川県に行きたくなりました。こういうコレクションは床が落ちそうだなあ。2021/11/29