内容説明
キュッパは、いろいろなものをあつめるのがだいすきな、まるたのおとこのこ。でも、はこもひきだしも、もういっぱいです。キュッパは、集めたものを分類して、ラベルをつけます。こんどはそれを展示して、記録に残します。最後はリサイクルと、なにをしたと思いますか?もしかしておかたづけって、芸術のはじまり?キュッパのはくぶつかんのはじまりはじまり。
著者等紹介
ヨンセン,オーシル・カンスタ[ヨンセン,オーシルカンスタ][Johnsen,Ashild Kanstad]
1978年ノルウェーのベルゲンに生まれる。イラストレーターだった父の影響もあり、幼少期より絵を描きはじめる。ベルゲン国立芸術大学でデザインを学ぶ。木の枝や、根を収集する趣味から、それらを模写するようになる。デビュー作である『キュッパのはくぶつかん』は、母国ノルウェーだけでなく、フランス、スウェーデン、ドイツ、韓国でも高い評価を得ている。ベルゲン在住
ひだにれいこ[ヒダニレイコ]
枇谷玲子。1980年富山県に生まれる。デンマーク教育大学児童文学センターに留学。大阪外国語大学(現大阪大学)卒業。北欧の児童書の翻訳・紹介を精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アムステルダム
60
整理整頓苦手な自分にとって、目からうろこの絵本でした。 息子は、絵を細かく見て楽しんでます。 ものごとを収集して、分類して、発表して、記録するって 何だか、単純にかたづけの話だけではなく、情報過多な時代に、誰しも持っていないといけない感覚なのかもしれないです。最後にリサイクル+αっていうのも、北欧のお話ならではで素晴らしい絵本。 2012/06/01
gtn
49
つげ義春の「石を売る」に通ずるものがある。違いは、こちらは千客万来だったこと。2021/01/09
はたっぴ
44
読友さん(rocoさん)のつぶやきを拝見してキュッパに一目惚れ。絵本を読んだらさらに夢中になってしまった。なんと愛らしい丸太の男の子。4歳になったばかりの甥っ子を見ているようで何度も眺めている。キュッパも甥っ子もおばあちゃんが大好き。そして面白いものを拾ってきてテーブルや床に広げて見せるところも同じ。甥っ子にはまだ「博物館」の意味がわからないだろうけど、この絵本を見せたら同じように展示して得意顔で皆に説明しまくるのだろう。今週末は天気も良さそうだし『キュッパのびじゅつかん』に行ってみよう。とても楽しみだ♪2015/10/01
ゆか
41
モネ展にいったとき、やっていた「キュッパの美術館展」ちょっと興味があったんだけど、娘の修学旅行前だったし、疲れちゃいけないと思って、見なかった。見ればよかったです。まるたのおとこのこキュッパが、集めたものをどうするか迷っておばあちゃんに、相談。博物館を開くことに。お客様が、多すぎて自分の家なのにトイレに行くのさえ列に並ばなくてはいけないというところの絵が、可愛くて好き。2015/10/26
マカロニ マカロン
35
個人の感想です:B。東京都博物館で開催中(2015/7/15-10/4)の『キュッパのはくぶつかん』展に行ってきました。展覧会が面白かったので、図書館で借りて読みました。「物を見つめ、集め、並べてみることから始まる、私たちの住む世界とのコミュニケーション」がテーマだそうです。「集め、並べ」るというのは私の嗜好とは方向が違いますが、ゴミや不要物、海底の沈殿物なども分類をきちんとすると展覧会のネタになり、まさしく「捨てればゴミ、分ければ資源」ですね。びっしりモノが描き込まれていて見て飽きない絵本でした。2015/08/23