偶然を飼いならす - 統計学と第二次科学革命

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  • サイズ A5判/ページ数 353p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784833222747
  • NDC分類 350.12
  • Cコード C3033

出版社内容情報

現代社会は,19世紀に突如起きた統計数字の洪水と理想主義者たちの社会統制の夢から生まれた。本書は,そうした視点から社会思想・統計学・行政を横断する壮大な歴史を,ミシェル・フーコーを思わせる手法で鮮やかに描く。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アズキ雲

5
【図書館本】難しかったけど、興味津々。繰り返し、読んでみたくなった。パースをもっと知りたくなった。2018/02/18

inenoha

3
〈印刷された数字の洪水〉として始まった統計は,犯罪や自殺について決まった規則性を明らかにしていった.この規則性はやがて統計法則へと変貌し,平均や相関といった統計量が一種のリアルな存在として登場することとなった.正規分布の「正規 Normal」という言葉には記述的な側面と価値的な側面が含まれることに注意.統計法則は当初,微小な独立原因へと還元できると思われていたが,〈決定論の侵食〉と呼ばれる過程で,正規分布それ自体が説明項としての力を持ち,またこの宇宙の根底には偶然が横たわっているとの認識もなされた.2018/03/16

鴨長石

1
人類が確率・統計を発見し、それを社会に適用させていった歴史を振り返っていく。しかし、タレブ『ブラック・スワン』で散々ベル型カーブへの罵倒を見たあとでは、本当に人類は「偶然を飼いならす」ことができているのかは大いに疑問と言える。現代で当たり前に常識と思われている確率・統計的事項も、時代が変われば荒唐無稽な話と思われる可能性もある。パースにスポットライトを当てた最終章は興味深く、パースは直観的に本質を掴んでいたような気もする。まだパースを読んだことがなく、これからその奥深い思想に分け入っていくのが楽しみだ。2020/12/27

roughfractus02

1
量子力学によって世界観を非決定論に導いた統計学には、印刷技術によるデータベース構築とそれを習慣に定着させる文化が背景にある。「偶然」(chance)が主人公の19世紀は、国家も社会も個人も「数え上げ」られるものと見なされた。統計学は版統計的議論も巻き起こしつつ決定論を崩していく。一方非決定論は論理学領域では必然性を疑い、無作為の連続する宇宙観を構想したC・S・パースに集約される。が、本書が偶然性礼賛ではない。それを「飼いなら」し、習慣的に用いて階級やリアリティを生み出す我々の現在のベース自身を問うからだ。2017/02/12

au-lab

1
主に19世紀のヨーロッパの知識社会学的な研究をベースに、「第二次科学革命」において、<決定論の侵食>、すなわち、世界は偶然に開かれているという概念化が行われてきたかを明らかにする。統計の社会化という歴史とともに、決定論を追い求めるが故に非決定論に帰結すると言う逆説とそのせめぎ合いを、丁寧に描いた良書。2016/12/05

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