内容説明
本書は、ストック化したマクロ経済(ストック経済)を分析するための三つのマクロ・モデルを取りまとめたものであり、そこでは、ストック量が主要な働きをなしている。第一に筆者が古典的マクロ体系と呼んでいるヒックスのIS・LM体系であり、第二に三金融資産マクロ・モデルであり、第三に筆者が二部門マクロ・モデルと呼んでいるもので、固定価格部門と伸縮価格部門の二部門からなるマクロ・モデルである。
目次
第1部 IS・LM、ストック、フローおよび資産効果(古典的マクロ体系;IS・LM体系の拡張、政府の予算制約および資産効果;IS・LM、ストック、フローおよび期待;三金融資産マクロ・モデル、財政赤字の融資および期待インフレ率)
第2部 価格、貨幣賃金率、期待形成およびマクロ・モデル(固定価格経済と伸縮価格経済;固定価格均衡と失業均衡;期待形成ルールとマクロ・モデル)