内容説明
本書では、コーポレート・ガバナンスは株式会社の権力を巡る問題であると捉える。会社権力を統制しようとする場合、株主の立場から見て経済的に効率的に権力を統制しようとする立場と、さまざまな利害関係者を含んだ社会的な視点から統制しようとする立場がある。著者は両者を詳細に比較検討し、利害関係者理論の立場からの議論を展開している。
目次
第1章 企業・経営・社会
第2章 ハーマンの株式会社権力論
第3章 コーポレート・ガバナンスの論理展開
第4章 株式会社の社会的責任とガバナンス
第5章 株式会社の権力とガバナンス
第6章 株式会社と利害関係者
第7章 共同体主義、契約主義と株式会社の目的
第8章 利害関係者理論と共同体主義
第9章 株主第一位の規範と株主有限責任制
第10章 会社支配論とコーポレート・ガバナンス論
第11章 コーポレート・ガバナンス改革に関する考察―本書のまとめとわが国に対するインプリケーション
著者等紹介
今西宏次[イマニシコウジ]
1965年奈良県に生まれる。1991年3月同志社大学大学院商学研究科博士課程(前期)修了(商学修士)。1994年3月同志社大学大学院商学研究科博士課程(後期)満期退学。1994年4月北九州市立北九州大学(現北九州市立大学)経営情報学部専任講師。1997年4月大阪経済大学経営学部専任講師。大阪経済大学経営学部教授。専攻分野は経営学、コーポレート・ガバナンス論、「企業と社会」論、財務管理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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