こども―人格形成の構造と力学

こども―人格形成の構造と力学

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  • サイズ A5判/ページ数 278p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784830106538
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C3011

内容説明

ユング派の碩学E.ノイマンの遺著。こどもの人格形成に反復される人類最古の精神史。

目次

第1章 母に対する原初的関係と子供の発達の最初の諸段階
第2章 原初的関係と自我‐自己‐関係の発達
第3章 原初的関係の障害とその諸帰結
第4章 母権制から父権制へ
第5章 子供の発達の自我‐諸段階
第6章 父権制

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

8
女性は自然のサイクルを体内に保持し、男性はその喪失から本来性を失う。著者はこの本来性をグレートマザーと呼び、自分の尻尾を呑み込むウロボロスのイメージを与えた。本書のテーマは父権的な社会における母子関係であり、その背景には第二次大戦を元型的影の集団化した暴走と捉え、いかにそれを制御すべきかという倫理の模索がある。本書は、意識と無意識を含む自己(Selbst)から自らを主体とする自我(Ich)へと子供が成長する段階で、子に情緒的な知を意識の言語的知と対立させず、補償として機能させる母子関係のあり方を探求する。2021/09/23

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