内容説明
“不必要だった戦争”“勝利なき戦争”“恐怖と無益な戦争の典型”。イギリスではこうした否定的評価が多いのはなぜか?有名な反戦映画『西部戦線異状なし』などによってイギリスの軍事的成功が歪められていった過程を鮮明に描く。
目次
イギリスと第一次世界大戦―歴史論争をめぐる考察(必要な戦争 一九一四‐一九一八年;さらば古きものよ 一九一九‐一九三三年;ロバとフランダースの泥沼―一九六〇年代の戦争の再発見 ほか)
解説1 ブライアン・ボンドと『西部戦線異状あり』(戦争の勝利と敗北;第一次世界大戦とは何だったのか;イギリスにとっての第一次世界大戦 ほか)
解説2 一九一四年の「時代精神」(背景―ボーア戦争から第一次世界大戦まで;戦略の形成―フランスの事例を中心に;「戦略環境」 ほか)
著者等紹介
ボンド,ブライアン[ボンド,ブライアン][Bond,Brian]
1936年生まれ。ロンドン大学キングス・カレッジ名誉教授。オックスフォード大学ウスター・カレッジおよびロンドン大学キングス・カレッジ修了。1986年から、英国軍事史会会長
川村康之[カワムラヤスユキ]
1943年生まれ。防衛大学校教授。防衛大学校卒業、ドイツ連邦軍指揮大学修了。防衛大学校助教授、第4普通科連隊長、防衛大学校教授
石津朋之[イシズトモユキ]
1962年生まれ。防衛庁防衛研究所企画室研究調整官(兼)戦史部第1戦史研究室主任研究官。獨協大学およびロンドン大学教養課程(ICC)卒業、ロンドン大学SOAS大学院修了(修士)、同キングス・カレッジ大学院修了(修士)。ロンドン大学LSE博士課程中退、スワイア・スカラーとしてオックスフォード大学大学院研究科修了。ロンドン大学キングス・カレッジ名誉客員研究員として、「軍事史」「歴史と戦争」「アジア・太平洋地域安全保障史」の講座を担当(ダイワ・アングロ・ジャパニーズ・フェローを兼ねる)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ohta "Landsman" Tohkan