内容説明
古来から今に至るまで、日本民族が海をどのように意識してきたかを論ずる「海と日本人」、幕末の駐日公使オールコックを軸に展開する「外交官ジャポニスムの系譜」、キリシタンの翻訳文学、永井荷風の『珊瑚集』から翻訳の世界を語る「日本文化のデザイナー」、〈史と詩の町〉を訪れ、その風情に思いを馳せた「詩の町の眺望」など、彼我の文化のときとところを自在に往還し、「比較文化」をたのしみつつ綴ったエッセイ集。
目次
第1章 文化、海をわたる(海と日本人;外交官ジャポニスムの系譜―オールコックの日本発見;東西文化の視線の交錯―日本から見るジャポニスム;日本文化のデザイナー)
第2章 詩の町の眺望(詩の町の眺望;金素雲『朝鮮詩集』から)