図解雑学 サルトル

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784816335464
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

内容説明

『存在と無』『弁証法的理性批判』などの哲学書、『嘔吐』に代表される小説、そして、『蝿』『出口なし』などの戯曲…。哲学のみならず、幅広いジャンルで活躍したサルトルの思想は、第二次大戦後、「実存主義」ブームの中で一世を風靡し、多くの人々から熱狂的な支持を集めた。本書は、サルトルについて、時代と格闘したその生涯を追いながら、実存主義、アンガージュマンの思想、マルクス主義との関わりなどについてわかりやすく解説した。サルトル思想の社会的・歴史的背景についても、丁寧に説明。時代とともに生き、真の自由を求め続けたサルトル哲学の魅力に迫った一冊。

目次

第1章 若きサルトル
第2章 「意識」の哲学
第3章 作家サルトルの誕生
第4章 『存在と無』の哲学
第5章 実存主義とサルトル
第6章 マルクス主義とサルトル
第7章 植民地問題とサルトル
第8章 『弁証法的理性批判』の哲学
第9章 サルトルの晩年

著者等紹介

永野潤[ナガノジュン]
1965年生まれ。東京都立大学人文学部、同大学大学院人文科学研究科に学ぶ。同大学人文学部助手を経て、現在、湘南工科大学、広尾看護専門学校、東京都立大学、関東学院大学等にて、哲学・倫理学などの非常勤講師
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感想・レビュー

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shibacho

3
サルトルの哲学を知りたいというよりも、日本の学生紛争とサルトルって近い位置にあるような気がしたので読みました。(ビートたけしが、うちらが大学生の頃はジャズ喫茶行ってサルトルとか読むのがかっこいいとされてた、とかそんな感じのことを本に書いてたからかもしれない。)実存主義についてはピンとくるようでピンと来ない感じでしたが、サルトルがもてはやされた背景には冷戦構造とソ連の歴史が深く関わってるということはわかりました。ポスト冷戦時代にサルトルをどう解釈すりゃいいのか、ってのはこの本だけだとちょっとキツイと思います2017/01/27

Bevel

3
なんとなく読んでみた。意識とは外部世界とその否定との関係であって、自我は存在しない。つまり、人は外部世界にいるけれど、ふとしたときに世界を突き放し、世界を自分の他者とする。世界という他者を介することで、そうでない「自分」がいるように見える。状況をよく知って、その中で計画を立てて、そこに関わっていくことは正しいと思うけれど、「実存が本質に先立つ」とまで言ってしまうと、頑張ってるのに自分が報われないことで頭をかかえることになると思った。2011/01/08

クラウド

1
サルトルの人生、思想、著作についてをコンパクトかつ平易にまとめてくれている。 他者にさらされながら関係の中で生きる実存としての人間像を打ち立て、実際に社会や政治に関わっていった知識人としてのサルトルはどんなものだったかを掴むに、この本は簡単な手引を与えてくれる。2024/03/15

宮城

1
後半生はソ連や中国との政治的な関わりで、非常に複雑な人生になってしまったけど、自分の命を燃やし尽くした素晴らしい人生だと思いました。 サルトルの言わんとしたことが図解で分かり易く説明してあり、サルトル入門としては最適だと思います。2020/07/12

春さめ

1
返却期限ギリギリで後半は拾い読み。嘔吐と出口なしが気になる。カミュも触れてみたい。2019/04/13

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