内容説明
忘れられた植民地での居留地・治外法権廃止問題を手がかりに、帝国規模での法制度の創出過程とその全体像を初めて解明、国際秩序、地域主義、帝国主義の相克を法秩序の展開から捉えて、帝国の勃興と解体、さらに戦後日本の誕生に至る過程をも浮き彫りにした日本帝国史の画期的成果。
目次
第1編 台湾の領有と住民の地位
第2編 保護下韓国の条約改正と帝国法制―破錠した日韓の地域主義的結合
第3編 帝国法制の構造と展開
第4編 帝国秩序としての日満特殊関係と満州国国籍法の挫折
第5編 大東亜広域秩序建設と日本帝国最後の再編
第6編 帝国から国際関係へ―折りたたまれた帝国としての戦後日本
著者等紹介
浅野豊美[アサノトヨミ]
1964年福島県伊達郡桑折町(旧陸合村)に生まれる。1983年東京大学教養学部入学。1988年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。1994年米国ハーバード大学ライシャワー研究所フェロー。1995年財団法人交流協会日台交流センター嘱託。1998年早稲田大学アジア太平洋研究センター助手。2000年中京大学教養部助教授。国際日本文化研究センター客員、米国ジョージ・ワシントン大学客員教授を経て、中京大学教養部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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