出版社内容情報
アダム・スミス『国富論』に先立ち、理論・政策・歴史の諸領域を統合した
最初の経済学体系の全訳決定版、ついに完成。本巻は、マルサスを凌ぐ経済学
史上最初の本格的な人口論である第1編と、新古典派やケインズ経済理論の先
駆をなす均衡論・不均衡論を提示した第2編の、新訳である。
目次:
【第1編 人口と農業について】 序言/第1章 人類の政治について/第2
章 国民の精神について/第3章 どんな原理に基づいて、またどんな自然的
原因によって人類は増殖するのか、さらに人口が増加していない国では出産は
どんな効果があるのか/第4章 同じ主題の続き、農業が人口に及ぼす自然的
で直接的な影響について/第5章 どのようにして、まだどのような原理と政
治的原因とによって、農業は人口を増加させるのか/第6章 人類の欲望はど
のようにして人口の増加を促進するのか/第7章 奴隷制が人類の増殖と就業
とに与えた影響/第8章 住民のうちの何割が農業に必要であるのか、そして
何割が他のすべての職業に有効に就業させられうるのか/第9章 農場、部落、
村、町、都市などへの住民の分布を規制する原理はなにか/第10章 国民が
農業者とフリー・ハンズとの2つの主要な階級に分離するときに、両者の居住
地に生ずる結果について/第11章 住民の階級分化について、さらに住民の
就業と増殖について/第12章 国民を増殖させるために、十分に練られた理
論と事実についての正確な知識とを政治の実践に結合させれば、大きな利益が
得られるということについて/第13章同じ主題の続き。現代社会の住民のあ
らゆる階級について、出生と死亡と婚姻との正確な表を作成することの必要性
について/第14章 農業と人口との濫用について/第15章 前述の諸原理
の、大ブリテンにおける人口の状態への適用/第16章 改良のための方策が
同じように十分にとられているのに、なぜある国々では、他の国々と比べて人
口がはるかに多いのか/第17章 豊作と不作とは、どのようにして、またど
の程度まで国民に影響を与えるのか/第18章1国が人間で満たされるように
なる原因と、その結果について/第19章 製造業への機械の導入は、国家の
利益を損なうことになるのか、また人口にとって有害であるのか/第20章
農業と人口とにかんするさまざまな所見/第21章 第1編の要約
【第2編 交易と勤労について】序言/第1章 交易と勤労との相互関係につ
いて/第2章 需要について/第3章 物々交換の最初の原理と、この原理が
交易に発展する次第とについて/第4章 財貨の価格は交易によってどのよう
に決定されるか/第5章 外国貿易がどのようにして勤勉な国民に開かれるの
か、さらに外国貿易はそれを新たに始める商人にどのような結果をもたらすの
か/第6章 受動的な外国貿易が簡素で無為な暮らしをしている国民のあいだ
に導入される場合の結果について/第7章 両面的競争について/第8章 費
用、利潤ならびに損失と呼ばれるものについて/第9章 能動的な対外商業の
開始によって交易国民にもたらされる一般的な結果/第10章 仕事と需要と
の均衡について/第11章 この均衡がやがて破綻するのはなぜか/第12章
諸国民間の競争について/第13章 特定の国の統治形態は、他国民との商業
上の競争にとってどの程度まで有利ないし不利であるのだろうか/第14章
安全、充足ならびに幸福は交易と勤労の不可分の随伴物だというわけでは決し
てない/第15章 交易と勤労を永続的な基礎の上に確立しようと決意する為
政者が配慮すべき諸原理の概観/第16章 外国貿易の増進と維持にかんして
前章で述べたいくつかの原理の例証/第17章 外国貿易の衰退の徴候/第18
章 製造品を国外市場で売れるようにするために、その価格を引き下げる方法
/第19章 初期商業、外国貿易ならびに国内商業を、それらに影響を与える
いくつかの原理との関連において論ずる/第20章 奢侈について/第21章
生理的必要物と政治的必要物について/第22章 国内商業についての予備的
考察/第23章 他国民との製造品の相互取引によって富裕になった国民も、
貿易差額が自国に不利になるのが分かったときは、それを全面的に停止するこ
とが自国民の利益である/第24章 製造品の外国貿易の差額が国民にとって
不利になるときに、その貿易を停止させる適切な方法はなにか/第25章 富
国の外国貿易の品目が自然的な産物のみに減少してしまったことが明らかにな
ったときに、それに応じて採るべき最善の方策はなにか、またこのような状況
の変化がもたらす結果はなにか/第26章 現代の国家の臣民のあいだにおけ
る富の均衡の振動について/第27章 流通と富の均衡とは現代の為政者の注
意に値する対象である/第28章 流通を、生活資料や製造品の価格の騰落と
の関連で考察する/第29章 外国との流通、すなわち貿易差額/第30章
交易と勤労にかんするさまざまな問題と所見/第31章 第2編の要約
目次
第1編 人口と農業について(人類の政治について;国民の精神について;どんな原理に基づいて、またどんな自然的原理によって人類は増殖するのか、さらに人口が増加していない国では出産はどんな効果があるのか;同じ主題の続き、農業が人口に及ぼす自然的で直接的な影響について ほか)
第2編 交易と勤労について(交易と勤労との相互関係について;需要について;物々交換の最初の原理と、この原理が交易に発展する次第とについて;財貨の価格は交易によってどのように決定されるのか ほか)
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