内容説明
一九三〇年代、アメリカ大恐慌―。出口の見えない不況の中で国民の生活は困窮し、国中に失業者が溢れかえった。電気を止められ、その日の食事にも事欠くなか、ジェイムズ・ブラドックは、子どもたちの待つ家にパンとミルクを持ち帰るために戦った。その姿は、同じ貧しさにあえぐ人々の「希望の星」となった。どん底から「ヘビー級チャンピオン」へ。「人生の逆転劇」を生み出した彼は“シンデレラマン”と名づけられた―。
目次
ボクサーの誕生
ダイヤモンドと荒くれ者
王座挑戦
リヴァーモアの豪打者
転落
八番街の神託
青いとうもろこし
生活保護から王座へ
殺人ホール
亀のおみやげ
チャンピオンの休息
王座を覆う影
祭り
ビッグ・アップルを踊る
終幕
著者等紹介
デリーサ,マイケル・C.[デリーサ,マイケルC.][Delisa,Michael C.]
ボクシング史家。2005年公開の映画『シンデレラマン』(監督ロン・ハワード、主演ラッセル・クロウ)で時代考証を担当し、2年を費やしてジェイムズ・ブラドックの伝説を調べ上げた。ブラドックの生涯を追ったテレビのドキュメンタリー番組でもアソシエイト・プロデューサーを務める
黒輪篤嗣[クロワアツシ]
1973年生まれ。翻訳者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。