「新」詩論・エッセー文庫
英米の詩・日本の詩

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  • サイズ B6判/ページ数 180p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784812014769
  • NDC分類 931
  • Cコード C0192

内容説明

二十世紀後半からの激動する世界の状況の中で、「詩」はどのように展開してきたのか、そして今、いかなる課題を荷ない、展望をもちうるのか。これらの問いを携えて、詩の中心と周辺および地域性に目を注ぎ、世界と共に歩もうとする熱っぽいエッセイ。

目次

1 英米の詩(マイケル・ロングリー―リネン工員;アドリアンヌ・リッチ―レイプ;シルヴィア・プラス―ニックと蝋燭立て;シェイマス・ヒーニー―アルスターの黄昏;W.B.イェイツ―鷹の井戸にて ほか)
2 日本の詩(女よ、もっと台所詩を書け;女の「坂」と「橋」―円地文子と松山妙子;女と花・浅井たけの詩集『曼珠沙華』;詩における地方性について;『現代アメリカアジア系詩集』から『鳴海英吉全詩集』へ ほか)

著者等紹介

水崎野里子[ミズサキノリコ]
1949年東京生まれ。早稲田大学、同大学院博士課程修了。早稲田大学、立正大学の講師(英語)を経て、東洋大学、大東文化大学各講師。「柵」「潮流詩派」などに作品を発表。日本詩人クラブ、日本現代詩人会、千葉県歌人クラブ、千葉県詩人クラブ、日本文芸家協会、日本アイルランド協会、日本ネパール文化交流「ナマステ会」等に所属
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感想・レビュー

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かふ

15
日本ではフランス象徴詩のような純粋詩が好まれるが近年のアメリカ・マイノリティの詩は顧みられない。それはマイノリティとして言葉の連帯を外に求めていく開かられた詩だという。詩と詩論的エッセイを並べ、前半は英米の詩、エリオットよりはイェーツ好み。あるいはアメリカのマイノリティの詩からの日本との関係性。そして日本の詩ではシベリア抑留体験を持つ石原吉郎と鳴海英吉の違い。フランス純粋詩の流れを汲む石原吉郎はキリスト教的な神を求め、鳴海永吉は大衆的な仏教を祈りとして詩を書く姿はマイノリティのスラングやピジン英語のあり方2023/10/30

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