内容説明
本書は、戦後の一時期、ユダヤ避難民に大量のビザを独断発給したことで海外でも注目され、教育の場においても広く取り上げられ始めた日本で誇る外交官である、歴史上の人物、杉原千畝の真相に迫り、史実を正しく伝えようとしたものである。
目次
1 イスラエル・エジプト紀行(杉原ビザとユダヤの金;外交官杉原千畝と切手;緊張するイスラエル ほか)
2 杉原ビザの真相を探る(杉原千畝と仙境の故郷;北満鉄道譲渡と対ソ交渉;外交部辞任と落日の満州 ほか)
3 杉原テーマへの責任(歪められた杉原の実像;外務省の誇り杉原千畝;杉原ビザのエピソード)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masap
1
東洋のシンドラーとして最近に映画化もされ本書を手に取りました。真相というタイトルにあるとおり史実に基づいて杉原千畝の実績その影響について認められています。一方でその出自や外務省への入省試験対策についての心構えはおもしろかった。すさまじい試験内容です。本国から認められなかったユダヤ人6000人へのビザ発給がもたらしたドイツとの外交関係への影響など著者の推察ではありますがなるほどなという感じです。外交官としての矜持を持ちながら本国から冷遇された経緯、毅然とした態度、日本人の誇りです。2016/02/03
k_
1
杉原氏に対する世間に流布する誤解について、追及と訂正。2010/02/28
Mimuchi
0
杉原千畝さん、歴史の波の中で、信念を持って生きた人である。改めて尊敬できる。2012/10/31