内容説明
バイオテクノロジーと遺伝子工学を一望に収めた本。何よりも特筆すべきは、各項目について見開き2ページを用い、右半分を完全なカラー図版とし、重要な事実や概念を一目瞭然に示し、左半分に、図版では説明し切れない内容を解説するという方式を取っていることである。読者はバイオテクノロジーに関するいろいろな言葉や概念の意味と、その問題点を興味深く捉え、かつ理解することができるであろう。生物学や生化学、分子生物学に一応の基礎知識を持っている人々はもちろんのこと、非専門家でも、論理的思考さえしっかりしていれば、大抵の項目は、それなりに理解できる。
目次
歴史的検分
食品バイオテクノロジー
アルコール、酸、アミノ酸
抗生物質
特殊な化合物
酵素
パン酵母と単細胞技術
バイオテクノロジーと環境プロセス
医学の生物工学
バイオテクノロジーを使った農業
微生物学の基礎
バイオ工学の基礎
分子遺伝学の基礎
最近の動向
安全面、倫理面、経済面の問題
著者等紹介
Schmid,Rolf D.[SCHMID,ROLF D.][Schmid,Rolf D.]
1942年、オーストリアのザルツブルクに生まれる。ドイツのミュンヘンとフライブルクで化学と生化学を学び、ジフ・シュル・イヴェット(フランス)とオースティン(米国テキサス州)でポスドクをつとめた。1972年に、ドイツの洗剤、化粧品、油化学品を扱うHenkel社に入社、バイオテクノロジー研究開発部門の部長を勤めた。1987年、ブラウンシュヴァイクにあるGesellschaft fuer Biotechnologische Forschung(GBF)の国立ドイツバイオテクノロジーセンターに移った。同時期にブラウンシュヴァイク大学の酵素工学の教授となった。1993年、ドイツのシュトゥットガルト大学に招かれ、Bioprocess EngineeringセンターのTechnical Biochemistry研究所の所長となる。国立標準・技術研究所(ゲーザーズバーグ、米国メリーランド州)、東京大学、フィレンツェ大学(イタリア)、マックスプランク研究所の分子人類学研究所、ライプツィヒ(ドイツ)でサバティカルを過ごした
村松正実[ムラマツマサミ]
1931年札幌市に生まれる。1955年東京大学医学部卒。現、埼玉医科大学ゲノム医学研究センター所長。東京大学名誉教授。専攻は分子生物学、ゲノム医学。医学博士
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