内容説明
本書は、日本比較法研究所創立40周年を契機として発足した研究計画の一つである国際共同研究「裁判所の役割」プロジェクト第3年目(最終年度)の成果の一部である。ドイツからB.グロスフェルト、K.J.ホプト、K.W.ネル、T.オッパーマン、およびR.A.シュッツェの諸教授をお招きして法の展開と判例という問題関心を核とするラウンド・テーブルを1992年9月29日、同10月6日の両日にわたって行なった。その成果を収めるものが本書である。
目次
第1章 法律と現実に挾まれた裁判官―第一次世界大戦と超インフレーションのショックへのライヒ最高裁判所の対応
第2章 ヨーロッパ会社法
第3章 Die Aufkl¨arugns‐,Warn‐und Beratungspflichten der Banken in der Rechtsprechung des deutschen Bundesgerichtshofe
第4章 国際民事訴訟における法源としての判例の意義
第5章 マーストリヒト条約によるヨーロッパ共同体の組織