映画秘宝COLLECTION
有川貞昌 ゴジラの息子と円谷英二

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  • サイズ A5判/ページ数 293p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784800315342
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

出版社内容情報

円谷英二に次いで二人目の特技監督となった、有川貞昌。この度発見された、有川が晩年書き上げた未発表の原稿をメインに、生前の有川を知る方々に有川の人について語ってもらうインタビューで構成。また、貴重な有川絵コンテ資料を厳選して掲載する。

内容説明

有川貞昌が生涯の師・円谷英二との出会いから日本初の本格的特撮怪獣映画『ゴジラ』の製作までを、自身の視線で綴った生前最後の未発表原稿「ゴジラの息子の回顧録」と、有川に縁のある人々の貴重な証言が織りなして、知られざる“師”と“弟子”の関係を描出する。

目次

『ゴジラの息子の回顧録』
有川貞昌ギャラリー
『半世紀前の反省記』
“ゴジラの孫”、“ゴジラの息子”を語る。―有川潤(有川貞昌・長男)インタビュー
スクリプターから見た有川貞昌―鈴木桂子インタビュー
森喜弘×山本武(司会:原口智生)鼎談
有川貞昌『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(67年)画コンテ

著者等紹介

有川貞昌[アリカワサダマサ]
1925年(大正14年)、東京都(府)生まれ。戦後まもなくから特撮の神様・円谷英二に師事し、長く円谷の片腕として特撮キャメラマンを務める。『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(66年)で特撮演出(クレジットは監督補)を担当、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(67年)で東宝二代目の特技監督となる。円谷の没後、国際放映に移籍。特技監督、プロデューサーを務める。最晩年は、映像系専門学校で講師として勤務。後進の育成に尽力する。2005年(平成17年)没

田端恵[タバタケイ]
1959年(昭和34年)、北海道生まれ。日本初の合成専門会社デン・フィルム・エフェクトでタイトルデザイン、光学作画を担当。TV、CMで特殊造形コーディネーターを務める。ライターとしてのペンネームは矩形葉児(くがたようじ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bura

58
有川貞昌は円谷英二の弟子であり、パートナーであり、有能な特撮カメラマンであった。「ゴジラの息子」で二代目特技監督としてデビューした。この映画ではカマキラスとクモンガという人が中に入らず全てが操演だけという難易度が高い技術も披露している。この本の最後に「ゴジラの息子」の有川本人が描いた演出絵コンテが掲載されている。まず絵が上手い。そして実に丁寧に細かく描き込んである。コンテを見ていると有川特技監督の繊細さが伝わって来る。今まで余り文献が無かった有川貞昌をやっと多角的に理解出来た、とても嬉しい一冊だった。2023/10/08

印度 洋一郎

4
戦後、円谷英二の一番弟子(戦前からの弟子はいた)となった有川貞昌の自伝、親族や関係者からの証言から構成される評伝。有川からの視点で語られる「ゴジラ」の製作風景は従来の「特撮史」とは異なる部分もあり、その狭間を考えるのも楽しい。そして、子息やスクリプター等の証言は、「ゴジラ」以降の有川の足跡を伝えている。東宝退社以後の紆余曲折、特に「北京原人の逆襲」など海外作品への参加は特撮史の発掘とも言えるし、70年代後半に一部で伝えられた、リチャード・キールが出演の台湾映画「フェニックス」のスチールが載っているのも貴重2018/08/20

qoop

3
怪獣映画黎明期からの重要人物でありながら個人を伝える挿話が少ない有川貞昌。その遺稿と彼を知る人々のインタビューなどを集めた本書は、貴重な証言集と云える。有川が間近に接した円谷英二に対してどんな感情を抱いていたのか、多面的な構成からその複雑な思いが窺い知れる点が何より興味深い。また、定説とされるゴジラの撮影事情と異なる記述は、ストーリー的にあえて整理したのではないかとも感じた。2018/09/05

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