内容説明
初発の民俗学は、足もとから世界を見る方法を鍛えてきた。二〇世紀の加速する世界情勢の中で「貧困」と「神」を同時に語りうる知的実験をかさねてきた。そのために必要だったのは、どこまでも歩いて問う方法と、見て聞いて読んで考えて表現する豊かな日本語の力だった。今、さらに新しい時代の入口に立って、学問の初心とは何か。「新しい民俗学」とは何か。本書は26の鍵となる言葉のレッスンをとおして、より深い民俗への問いを発見するこころみである。
目次
常民
民俗
伝承
人生儀礼
世相
女性
子ども
近代
都市
村(ムラ)〔ほか〕
著者等紹介
小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年生まれ。東京都出身。現在、国際日本文化研究センター教授
関一敏[セキカズトシ]
1949年生まれ。神奈川県出身。九州大学文学部教授
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