家族とは何だろうか

家族とは何だろうか

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  • サイズ B6判/ページ数 444,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794948663
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0310

目次

夫婦と家をめぐって(工藤直子)
男と女のあいだ(田辺聖子)
日本人の恋愛観(武田泰淳)
伝記にあらわれた女(瀬戸内寂聴)
中野重治『愛しき者へ』を読む(松尾尊〓)
強姦について(富岡多恵子)
強姦と日本思想史(河合隼雄)
結婚史の現在(神島二郎)
管理社会と家族(日高六郎;高畠通敏)
ふるさとの華やぎ(水上勉)
子どものオシッコ(赤瀬川原平)
定年とは(岡田誠三)
家庭に何を求めるか(利谷信義;末盛千枝子;佐光紀子)
子どもたちと地域雑誌を(森まゆみ)
老いの発見(日野原重明;伊東光晴;河合隼雄;副田義也)
公と私(森毅)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

寛生

59
【図書館】確か読み始めたのはー記憶だけどー、鶴見さんご自身と家族の関係での《トラウマ》、特に母親との関係を知りたかったのだと想うが、本書は多くの知識人との対談形式をまとめたもの。なぜか、河合隼雄や日野原重明達との対談「老いの発見」や定年についての対談も非常にインパクトがあった。それから、河合と鶴見だけの対談「強姦と日本思想史」と寂聴との「伝記にあらわれた女」もよかった。本書は《家族》というテーマ以外にも様々なことが議論されている。まあ、それが、対談のよきところでもあり、歳を重ねた知識人の美でもあるだろう。2015/05/07

双海(ふたみ)

18
冨岡多惠子「強姦について」、河合隼雄「強姦と日本思想史」だけ読みました。「追いつけ追い越せだから、白人の文化をいっしょうけんめい模倣して、ことに外国との戦争というのは、あれは強姦ですからね」(鶴見)2015/02/08

fonfon

7
「老いの発見」~日野原重明、伊藤光晴、河合隼雄、副田義也、鶴見俊輔の5人で1986年に行われた座談で、日野原さんは「死の研究所」を母校京大につくってほしい、ビジネスも政治も人間の命のためにある、「人間の心と体の健やか」をゴールとする社会をつくろうと願うためには「死」をサイエンスとしてとらえ、、その「死」がどのように哲学その他の人文科学とリンクするか研究する場が必要、と提言されている。他にも引用したい言葉がたくさん。この本にある夫婦と家、男女のこと、老いの問題は25年前から進展していない。文庫化熱烈希望!2012/01/07

白義

2
家族というタイトルですが、幼年期に男女の問題、そして老いまで、人生の中の私的側面から思想、社会を考える骨太の対話編です。鶴見さんの顔と教養の広さ、公明正大さがよく伝わります。テーマ、人選の多様さはこの人ならではでしょう。今回は松尾さんとの中野重治論や武田泰淳との恋愛談義が面白かったですね。しなやかな感覚を終生持ち続けた鶴見俊輔だからこその好企画。この座談会シリーズは、戦後の座談集企画の紛れもなく白眉でしょう2011/08/07

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