出版社内容情報
ゲーテもベートーベンもルイ14世もピョートル大帝もみな苦しんだ!梅毒などさまざまな性病に苦しんできた人類のもう一つの世界史。
有史以来、人類は性病に悩まされてきた。王様も教皇も、詩人も画家も、まじめな人も、男も女も、ときにはなんの病気かもわからずに苦しんできた。宗教上のモラルから人類が解放されたのは最近のことだが、性病は中世にも猛威を振るったし、性的なものを極端に忌み嫌った近代ブルジョア社会でも、つねに人々の悩みの種だった。人類の歴史のあらゆる段階に、性病は影のようにぴったり寄り添っているのだ。この本は、これまであまり注目されてこなかった性病の歴史をたどりながら、男女関係や性に対する人々の価値観の変遷を浮き彫りにする異色の文化史である。
【著者紹介】
1971年南ドイツのバイエルン生まれ。アウグスブルク大学およびスコットランドのエジンバラ大学で英文学とコミュニケーション論を学ぶ。現在は作家、翻訳家、英語教授として活躍中。
内容説明
有史以来、人類は性病に悩まされてきた。王様も教皇も、詩人も画家も、まじめな人も、男も女もみんな性病に苦しめられた。宗教上のモラルから人類が解放されたのはごく最近のこと。性病は中世にも猛威を振るったし、性的なものを極端に忌み嫌った近代ブルジョア社会でもくり返し蔓延した。性病は人類の歴史のあらゆる場面に影のようにひっそり寄り添ってきたのだ。これまであまり表舞台に出ることのなかった性病の盛衰史をたどりながら、男女関係や性に関する人びとの価値観の変遷を浮き彫りにする異色の文化史。
目次
第1章 性病とは、その赤裸々な事実(現代の性病事情;古典的性病 ほか)
第2章 梅毒にむしばまれたヨーロッパ(梅毒のきた道;性病の温床となった中世ヨーロッパの性風俗 ほか)
第3章 特効薬はないのか!(はじめはこんな治療法しかなかった;性病学の誕生 ほか)
第4章 時代は変わる(労働者とブルジョアのモラルのちがい;大都市の性病汚染 ほか)
第5章 エイズ、現代の梅毒か?(エイズヒステリー;最初の犠牲者たち ほか)
著者等紹介
アダム,ビルギット[アダム,ビルギット] [Adam,Birgit]
作家、翻訳家。1971年南ドイツのバイエルン生まれ。アウグスブルク大学およびスコットランドのエジンバラ大学で英文学とコミュニケーション論を学ぶ
瀬野文教[セノフミノリ]
翻訳家。1955年東京生まれ。北海道大学大学院独文科修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ざっきい
p-man
より
太田康裕
たびちゃん